これは藤稔です。
これは、画像ではビオーネと区別しにくいのですが、藤稔という品種です。黒ぶどうの中では最大 …
自然の恵みいっぱいのフルーツと野菜
これは昨日の圃場のビオーネです。今年は暑かったせいか、生育が早いように思います。ビオーネの着色もすすんでいます。でも、今はたぶん、まだ酸っぱい。もう少しして、酸が抜けたら、甘くなります。
今日もお電話をいただきました、ぶどうの予約の件で。ありがたやー、ありがたやー、の心境でございます。が、肝心なる注文書の方が私の「のろま」のせいで、まだできておりません。
価格設定等がまだ未定なのです。何が悪いのか、走り回って仕事をしているつもりなのですが、仕事が後手、後手にまわっています。情けない。目標としてお盆頃には、ぶどうの注文書の発送をと思っております。本来ならば、私たちはぶどうの樹を新植して、5年ほどかけてゆっくり育て、技術も身につけるはずでした。しかし、高齢化の進む過疎地のことにて、後継者のいない農家の人たちが、私たちが農業を始めるやいなや、成木のぶどう園を預けてくれました。私たちは、右も左もわからないうちから、周囲のベテラン果樹農家と同じ作業をせざるえない状況になったのです。昔から習うより慣れろといわれますが、私たちの場合、理論や講習よりもなによりも、目の前の実物の葉、枝、実が「先生」でした。また、地元ゆえのありがたさで、周囲のベテラン農家の人たちが、本当に親切に(見るにみかねて、という面もありますが)いろいろ指導してくださいました。私たちも、わからなかったら、すぐに走っていって聞くということを繰り返してきました。おかげさまで、まだまだ未熟者ですが、それでも普通以上のスピードでいろいろなものを吸収してきたと自負しております。ぶどうという果物はなかなかくせもので、奥の深い果樹です。研究すればするほど、面白さも深くなっていくようです。
「果物王国、岡山」には、ぶどう栽培の「名人」がたくさんいらっしゃいます。そして、ありがたいことに、教えを乞うと、自分たちが何十年もかけて習得してきた技術等を教えてくださるのです。「名人」の「名人」たるゆえんは、自分たちの技術を単に自分のものだけにするのではなく、後進にも伝えようという懐の深さを持っていることだな、とつくづく感じている今日この頃です。