望外の喜び

今日、思いもかけない贈り物をもらって感激に浸っています。
それは、ユニセフからの「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム
10年継続感謝状」です。ささやかな金額ですが、私が月給をもらう時に
自動引き落としでユニセフに寄付ができるようにしています。
その月日がなんと10年過ぎたのです。言葉では表現できない思いです。
私は、普通の家庭に生まれ、大学をだしてもらい、普通に結婚して子供を生んでと
自分ではごくごく平凡と思っていることが、実は世界的には実に恵まれた好環境で
あるということを認識しています。
若い時には、少しそれに恐怖を感じたこともありました。
なぜなら、私がこの時代の日本に生まれて、しかも健康で毎日を恙無く過ごしているということは、「私自身の努力」の結果ではないということが不安だったのです。
公平な立場で、その中で努力した結果がこの「平穏無事」な環境を手にいれたというなら、満足感のみでしょう。
が、この、今の日本に生まれるということに対して、私は何の努力をしたわけではないのです。そして、私の親が平凡な人間で普通に子供に愛情を注いで育ててくれたということも、実は私の努力の結果ではないのです。
偶然、本当に偶然の結果が私に今の平穏な生活をもたらしてくれているのです。私は幸運なのです。
もしかしたら、私は戦争のある国に生まれて、わが子を戦死させなくてはならない母親だったかもしれないし、わが子が拷問死をするような国で生活しなくてはならなかったかもしれません。
または、自分の子供を殴ってうさ晴らしをするような親のもとに生まれてきたかもしれない。 世界中には、信じられないような悪環境、悪条件の中で生きていくことを余儀なくされている人たちが大勢います。
でも、だからといって、私に今のこの平穏な生活をなげうって、その人たちを救うための活動ができるのかというとそれもできない。
ならば、今の自分の境遇に感謝して、そして、人々のために活動をしている人々の勇気を讃え、少しでも協力できたらという思いではじめた寄付でした。
この10年間、私は普通に生きてこれました。大きな病気もしませんでした。
誰に何に感謝したらいいのかわかりませんが、ありがとうございました。
ささやかなお礼ですが、私が働けて給料をいただける間は、ユニセフの活動に対して敬意と感謝の念から寄付を続けたいと思っています。