次は何 ?
最近、トウモロコシやブドウをご注文くださったお客様から、「次は何かありますか?」というお電話を何件かいただきました。中には、近くまで来たからと、わさわざ寄ってくださった方もいました。ありがたいことです。
が、今、我がファームの従業員は、本業の方で超多忙の日々を送っており、とても次の農作物にまで手がまわらないのが現状です。
我々の本業は「もみ殻業者」で「稲穂の国」の縁の下の力持ち的な存在なのです。秋の稲刈りの後、籾はライスセンターで、籾すりをした後、玄米になります。籾すりとは、栽培時に外界から米を守ってくれた「籾殻」をとりのぞく作業のことを言います。そして、中身の米を保護するという役割を終えた「もみ殻」をライスセンターから引き取ってきて再利用するのが「もみ殻業者」の我々の仕事なのです
この時期、各地のライスセンターやミニセンターから「もみ殻をとりに来てくれ」という連絡が頻繁にはいります。9月の中旬から二か月ほど、運転手は昼夜逆転のような生活で、もみ殻の引き取りにトラックを走らせます。工場に残っている従業員も少ない人数で、納品に間に合わせるため必死です。とても、この時期に収穫物をもってくる余裕はありません。忙しい運転手たちが交通事故を起こさないよう私も非常に緊張する日々なのです。
でも、「次は何?」と言ってくださるお客さまの声に、「来年まで何もありません」と答えるのも寂しいな、と思っている今日この頃です。