うちの官兵衛候補、その一

うちの官兵衛候補、その一

 先日、何気なくNHKをつけたら、「黒田官兵衛」を放映していました。

 私、その中で、柴田恭平氏が演じる官兵衛の父に激しく魅力を感じました。といって、柴田恭平氏が好きという類いのものではありません。(嫌いではありませんが)

 あの役回り、いいですね。なにしろ、どんな困難がやってきても「官兵衛、頼むぞ、お前を信じてる」と言いさえすれば、それで結果的にうまくまわっていくような・・・。その間、必死で考え、努力し、息子は成長していく・・・そして、その成長を喜んでおればいい。

 あの役、最高!と思ったのは、全国の中小・零細企業の若くない経営者ではないでしょうか。

 で、画像の彼も、当ファームの官兵衛候補、その一です。2年間、社員としてがんばってくれて、いろいろできること、考察できることが増えました。野菜部門の作業計画も今年は彼が中心となって考えました。

 その作業計画にそって、今年は作業をしていきますが、きっと予期せぬアクシデントで修正・修正・修正でしょう。

 将来独立して就農したいという彼の農業に対する意欲を尊重して、今年は「がんばれ!あなたが中心よ」と言い続けるつもりです。

 もちろん、官兵衛の父は、もし息子が失敗して自刃することになったら(なにしろ戦国の世です)ともに滅びようという覚悟はもっているはず。その覚悟なしに、若者に「頼んだぞ」というのは、単なる責任放棄になってしまいますから。

 これからの農業界は、今以上にグローバル世界の競争の中に放り込まれて、「戦国時代」に突入します。当ファームも官兵衛候補その一、その二にさらに成長してもらって、この戦国時代を地方の片隅で泳いでいきたいものです。