春のぶどう園風物詩

春のぶどう園風物詩

 春のぶどう園のあちらこちらでは水しぶきの煙があがっています。
古いぶどうの樹の表皮を剥くのに、水圧を利用します。500ℓのタンクに水をいれて、軽トラで圃場に運び、ホンプの力で水圧をたかめ樹にぶつけます。古い樹の皮は、しばしば害虫の越冬の場所になり、また古い厚い皮がその中にもぐっている虫にはなかなか農薬がかかりません。
 合羽を着てする作業はなかなか大変ですが、それもこれも可愛いぶどうのため、大切な作業です。時期も早すぎるとぶどうの樹が「風邪をひく」し、遅いとふくらみ始めた芽を水圧で飛ばしてしまうようになります。
 今のこの時期限定の作業で、まさしくぶどうたちに春の訪れを知らせる風物詩というべき作業です。