多品種のぶどうたち
岡山県は果物王国として知られています。その中でブドウといえばピオーネ。現在、岡山のピオーネの生産量は日本一です。そういう環境では、「ぶどうの大御所」「ぶどう研究者」「ぶどうの先生」等々、さっそうたる実績と経験の持ち主の方がたくさんいらっしゃいます。
わが農園はブドウの古くからの産地で有名な場所にあり、栽培暦40年前後という人たちに囲まれてブドウ栽培を始めました。同じ能力なら周囲の人たちと同じになるには、40年近い年月がかかってしまいます。私にこの先、30年以上もブドウを栽培し続ける気力も根性も体力もない。いや、生命そのものがないだろう、ということで、周囲の皆様と同じことをするという選択肢を捨てました。では、どうするか?そうだ、私はピオーネは好きだが、他のブドウも食べてみたい、ということで、カタログを取り寄せ、気にいったブドウの苗を購入し多品種のブドウ栽培を始めました。。と、ここまで書くといかにもリスクも計算にいれて挑戦しているようなのですが、しかし、自然界の植物の成長に「予定どおり」はありません。毎日が予定外、想定外、想像外の連続で、「なぜ?、どうして?、なにゆえに?」と今年のブドウの発芽期以来、苦悩の日々が続いています。
そして、今、私が思っていることは「来年こそはがんばろう!」。(すでに逃避にはいっているかも)。でも、この思いの連続で気がついたら栽培暦何十年、ということになるのかな、とおもっているこの頃です。