もぐらのつぶやき記事
筋肉痛の季節がやってきました。
トウモロコシの播種で腰を曲げて、ブドウの摘芯・誘引で背中をのけぞらす。毎日、毎日、こんな作業が続きます。摘芯というのは、先に伸びよう、伸びようとするブドウの枝の先をつまんで、取る作業です。
ブドウの樹の養分を枝の成長ばかりに使わず、実の方にまわさせるため枝の成長をとめるのです。子(実)をもった以上、親(枝)の成長ばかり考えずに子供の成長に力を注げ、と強制してやる作業です。
誘引というのは、長く伸びた枝が折れたり、からまったりしないように、そして、後の作業を効率よくするために、主幹から30センチほど離れて張っている鉄線に枝を括りつけてやる作業のことです。これは枝の状態、誘引する枝の位置等をよくみて行わないと「首つり」状態になって、折れたり傷ついて枯れたりします。なかなか面倒な、でも大切な作業が続いています。
おかげて、上述の「筋肉痛」。毎朝、ベッドから起き上がる時にかけ声が必要です
起き上がるのがつらい。でも、単に体の痛みだけが起き上がりづらくしているのではありません。
もうひとつの原因はうちの「姫猫」。最近、家人が長時間勤務で、留守番の時間が長いせいか、昼間はたぶん寝てばかりでしょう。その反動が夜にきて、「遊べ・遊べ」攻撃で、家中を走りまわってます。特に三時頃から五時頃までの時間帯は、彼女のあるはずのない「野生の血」が騒ぐのか、「かまってくれないなら、襖をひっかいてやる」攻撃が続きます。そして、明け方、さすがに疲れたのか、私の傍で「横たわる」という表現しかないような状態で寝ます。猫は丸くなって寝るなんてことは我が家の「姫猫」にはありません。
でも、その何をしても私は怒られないし、大丈夫という信頼しきった姿が、「猫バカ」の心をいたくくすぐるのです。
私が今、起きたら、この子も起きるだろうな、と考えると、もう少し寝かしてやろうかな、と思ってしまいます。
かくして、私の朝は「痛い」「可愛い」という葛藤の中で、起き上がる日々です。