ぶどう出荷開始
トウモロコシの出荷は続いていますが、今日からブドウの藤稔の出荷も始まりました。今年の藤稔は …
自然の恵みいっぱいのフルーツと野菜
17日に岡山ドームで開催されたトラック市に参加しました。参加までの精神的な紆余曲折はありましたが、参加は貴重な体験になりました。トラックの荷台に何もないのは、完売したからです。試食していただいたら、始まって20分もたたない間に完売してしまいました。販売中は、あまりの盛況さに、落ち着いて計算もできず、お客さまに計算してもらってお金をもらうありさま。反省してます。きまりとして、完売後も終了時間までは、その場を離れられないことになっていましたので、他のトラックなどをみて過ごしました。完売後も次々と来てくださるお客様の為に、急きょ、吉備中央町から試食用のトウモロコシを持ってきてもらいました。いろいろなドタバタは全て来年への反省と改善点にしたいと思います。ご来場の皆様ありがとゔこざいました。
今日、新着情報にアップしたとうもろこしの圃場。あれ、実は17日に岡山市で開催されるトラック市用でした。岡山ドームに軽トラで乗り込んで、農作物等の宣伝販売をしようという企画に参加申し込みをしていたのです。しかし、今年の夏の高温で、私のトウモロコシ栽培予定は大幅な前倒しです。とうもろこしは積算温度といって、一日の平均温度を足していって、それが規定以上になれば熟すという性質があります。ですから栽培期間の目安は80日でも、高温続きになれば70日で熟してしまうのです。実は、今年のトラック市には、私、並々ならぬ気持ちでおりました。というのは、すでに過去二回「ごめんなさい、トウモロコシがありません」と参加辞退をしているのです。今年、お誘いがあったとき「実は私はオオカミ少年ならぬオオカミおばさんで、参加する、参加すると言っておきながら、二回も約束やぶっているんです。そんなのでも、参加してもいいんですか」とおたずねいたしました。そんな私に担当の方は、「今年こそ、参加してくれたらいいですよ」と優しいお言葉を・・・・・。なのに、やはり今年も「ごめんなさい。実はトウモロコシがないんです」と言わなければならない気配が濃厚に。画像の圃場は今週一杯収穫したら、たぶん終了。次の圃場まで少し間があきそうなのです。17日はちょうど、圃場の交代時期になっているような気がしています。ごめんなさい、とまたもや言う心の準備をいたします。
いきなり尾籠な話で失礼します。昔、どこかで読んだ話で、畑にトイレがないために嫁に逃げられた男性がいました。農繁期、家族で畑にでていて用を足したくなった時、若い嫁さんの場合、ほとんどが自宅に戻ります。それが、男性陣と姑さんには時間の無駄としか思えない。その辺の草むらに行けば、いくらでも人目から隠れるところがあるじゃないか、と。農家の労働には、力を合わせなければできない作業というのがあって、嫁さんが抜けると、その間、他の人間の時間まで無駄になるという彼等の理論は正しい。私も農作業をする人間として、その辺の事情はよくわかります。が、若い嫁さんにとっては、それは人間の尊厳にまでかかわる問題で、それを単なる「わがまま」とされるのは我慢ができず、ついに離婚にまで至ったという話でした。その話を読んだ時には、私は単に「へぇー」という感想しかありませんでしたが、なぜか記憶に残っている話でした。それが、その件に関して、最近、興味深い本を読みました。敬愛する米原万里さんの「パンツの面目ふんどしの沽券」という題名からしてだだものではない本です。在プラハのソビエト学校に在学中の四年生(10歳)の時の、家庭科の初めての裁縫の授業で縫ったものが「パンツ」だったという嘘のような本当の話から始まるエッセイには笑いながらも考えさせられる話がぎっしり。その中でも戦後、シベリアで捕虜生活を過ごした日本人にとって、食料と同じぐらい重要な問題はトイレに「紙」がなかったことだという話は感慨深いものがありました。生存が危ういような厳しい収容所生活においてさえ、日本人は「紙」=排せつを人間性の「尊厳」としてみる。「紙」が与えられない自分たちは「犬」と同等の扱いだと。たとえ、セメントを包んであった袋の紙で使用後にどこかがひりひり痛もうと、それを揉んで柔らかくしてとにかく使用していた日本人捕虜。後で、当時のソビエトにはトイレの後に紙を使用する習慣そのものがなかったので、捕虜に対して「紙」を支給するという発想そのものがなかったとわかります。「トイレ」は禁断の話題でありながら、人生や人間性にまで深くかかわってくる非常に重要な問題のようです。どこかの国では、捕虜に口を割らせるための拷問の一つの方法として、「トイレ」を有効利用するとか・・・・・。そこで、提案。食料自給率アップの為に農村を活性化させたいのなら、若者定住のために、政府のお偉い方、どうか農場にトイレを作るための「トイレ補助金」も考慮してください。安い農産物価格で高い資材・肥料代を負担している農家には、観光を売り物にしている農家でない限り、農場にトイレを設置するような余裕はありません。現場には、机の上だけの理論と計算ではわからないことがたくさんありますので、そのあたりのご配慮もよろしく。ちなみに私もうちのパートさんも車で会社に帰ります。