穂切りが始まりました。
いよいよ穂切りの時期がきました。現在、一回めの播種・定植のとうもろこしの穂が全開です。ま …
自然の恵みいっぱいのフルーツと野菜
農家根性(もったいない)と土建屋魂(大きいもの大好き)が合体するとこうなる、の例て゛す。
空き地に昔の電信柱が大量に放棄されていて、やるから何でも使ってくれ、必要ないなら焼いてくれ、と連絡があり、100本近い電信柱を入手しました。
ちなみに、今、電信柱といっても若い人にはコンクリートの柱としか理解されていないでしょうが、昔は防腐剤を塗った大きな木の柱でした。
「こんなものどうするんですか?」という若いスタッフの声に「前々から頼まれてた(私に)キーウィとの棚と、放牧地の電気柵にする」と言ったのは農場長。
農場長は、今回の土木工事を仕切った人。電信柱を見て、またまた「土建屋魂」がうずきだした模様。
かくして、何年か前から植えられてはいたものの、棚がなく枝をむなしく地に伸ばし、草刈の際にはその枝さえ無残に切られていたキーウイに晴れて棚ができました。
とはいえ、何もこんなにでかくなくても、と普通の人は思いますよね。近隣の人も、大掛かりな工事みたいなものに(画像ではわかりにくいでしょうが、電信柱って太いし長いのです)「いったい何ができるんだ?」でした。
できあがったのは、上で人間がダンスを踊っても大丈夫なような支え。
今まで不遇だったキーゥィもこれで何十万個つけても大丈夫になりました。
農場長が土木工事に燃えてます。おかげで、
今まで放棄地だったところが、栽培可能な土地によみがえりました。
とはいえ、何植えていこう?
柿は植えた。秘密の果樹も植えた。でも、後、50本以上、植えれそう。
桜は今後、いろいろな品種を植えていくつもり。桜のような実が収穫できない樹を植えるところも
いっぱいてきました。
新しく掘ったため池の土手なんて30本は植えられそう。その他もいろいろと土地はある。
焦る・・・
なぜなら、すぐに草が生えてくるから・・・
今、うちの農園は土木工事の真っ最中です。
今年も、たくさんの田を委託してもらいました。
うちは原則、田として使用しないので(お米はつくりません)委託された土地でまずしなくてはならないのは暗渠です。
今年もレナタルで大型機械を借りて、約二か月近く、田の暗渠をしています。
これがなかなか大変なのです。土地集約の中間機構は、土地を貸す方にお金をだして、借りる方にはお金をだしません。このやり方だと、平野はいいけれど、中山間地域では、貸したい人が多く、借りたい人がいないという現状です。
うちも、暗渠のためのリース料はほぼ40万以上。泣けてきます。
でも、暗渠をきちんとしていないと、田はお米以外のものを栽培しにくのです。
では、田で栽培できるお米はというと、これかまた安いとくる。その上、中山間地域では規模拡大には限度があるけれど、お米の場合、一人で20ha以上はしないと採算はされません。
中山間地域では、20haを一人でするなんて絶対に無理!
では田を畑に、というと暗渠に手間と時間とお金がかかる。しかも、もちろん自費!
これで中山間地域で土地の集積がすすむわけがないと私は思うのですが・・・
だから、その中で土地の集積をして自費で暗渠をしている、わがファームってよほどの「アホ」だろうな、とつくづく思っています。
あ、この画像ですが、中山間地域の条件の悪さの中には、水は天水に頼るしかない、というものも入ります。
だから、掘っちゃいました、ため池を!
と、軽く言えるのは、うちに土木工事の経験者がいるし、大型機械を得意とする人がいるからです。
普通の中山間地域の農家では、なかなかできません。
だからこそ、普通の農家が、がんばったらなんとか生活できる農業が成立する農政が欲しいのですが・・・