ため池、掘りました
今、うちの農園は土木工事の真っ最中です。
今年も、たくさんの田を委託してもらいました。
うちは原則、田として使用しないので(お米はつくりません)委託された土地でまずしなくてはならないのは暗渠です。
今年もレナタルで大型機械を借りて、約二か月近く、田の暗渠をしています。
これがなかなか大変なのです。土地集約の中間機構は、土地を貸す方にお金をだして、借りる方にはお金をだしません。このやり方だと、平野はいいけれど、中山間地域では、貸したい人が多く、借りたい人がいないという現状です。
うちも、暗渠のためのリース料はほぼ40万以上。泣けてきます。
でも、暗渠をきちんとしていないと、田はお米以外のものを栽培しにくのです。
では、田で栽培できるお米はというと、これかまた安いとくる。その上、中山間地域では規模拡大には限度があるけれど、お米の場合、一人で20ha以上はしないと採算はされません。
中山間地域では、20haを一人でするなんて絶対に無理!
では田を畑に、というと暗渠に手間と時間とお金がかかる。しかも、もちろん自費!
これで中山間地域で土地の集積がすすむわけがないと私は思うのですが・・・
だから、その中で土地の集積をして自費で暗渠をしている、わがファームってよほどの「アホ」だろうな、とつくづく思っています。
あ、この画像ですが、中山間地域の条件の悪さの中には、水は天水に頼るしかない、というものも入ります。
だから、掘っちゃいました、ため池を!
と、軽く言えるのは、うちに土木工事の経験者がいるし、大型機械を得意とする人がいるからです。
普通の中山間地域の農家では、なかなかできません。
だからこそ、普通の農家が、がんばったらなんとか生活できる農業が成立する農政が欲しいのですが・・・