雨、雨、雨・・・・・
普段は嫌われものの台風ですが、今回はありがたいと思っています。というのも、あいかわらずの雨不足。今年の収穫が終了して「お疲れさま、ゆっくり休んでね」と言いたい藤稔や
今が最盛期のビオーネなど、水分を待ち望んでいました。いくら水切れの方が甘みが増すからと言って、土がカラカラの状態で樹をがんばらせるのは良くないと困っていたところでした。しかし、最近の雨は単に「恵み」だけではすまなくなりました。アッというまに洪水になって大被害をもたらすようになってしまいました。温暖化等の影響でしょうか。こうなったら、こういう雨の降り方は今後も続くと認識して、国とか地方の行政が対策をたてるしかないと思います。昔から洪水対策は時の支配者の能力の有無を問われるものでした。世界の四大文明といわれるものは、すべて大河の近くで発生しています。治水工事には多くの人間が必要で、その人間をまとめる力が権力つながっていく、という権力というものの原型を考えると、行政の責任は重大なのではないかと思います。しかし、これは権力の善なる部分で、イタリアの現代思想家は「合法的に殺人をするのが権力の本質である」というようなことを言っていました。私は性善説を信じたい人間なので、現在の日本の政治家の人たちが、狭い井戸の中での権力ゲームに終始せず、広くいろいろな問題を解決する能力で競って欲しいものだと思います。